小学3年生の頃の話である。
夏休みまでに全員「逆上がり」ができるようになるという目標があった。
逆上がりができる児童ができない児童を指導するというスタイルで
始業前の校庭で毎朝練習をした。
私を含めできない児童が数名で、
できるようになった児童が1人、2人と抜けていき、終業式の前日には、私とY子の2人だけとなった。
2人とももう一歩のところでクリアできずにいた。
終業式の日、私は練習に参加しなかった。私1人ではないし、できないことは仕方ないとあきらめたからだ。
教室にいると、ぎりぎりでY子が駆け込んできた「できた!」と。。。
Y子は最後まであきらめずに校庭でチャレンジしていたのである。
結局、私1人がクリアできずにクラスの目標は未達成となった。
自己嫌悪、、、1人のためにクラスに迷惑をかけた
ねたみ、賞賛、、、Y子が抜け駆けをしたとの気持ちと、最後まであきらめないY子への賞賛が交錯した。
この苦い思い出が、「絶対にあきらめない」「あきらめの悪い」私の原点となった。
その後、夏休み中に猛特訓して、2学期の始業式に逆上がりをみんなに披露した。
期限は守れなかったが、クラスの目標を達成した。
コロナウィルスの脅威で不安な気持ちとなるが、逆上がりの練習のように日々やるべき事を淡々とこなして、日常を取り戻すぞ、絶対にあきらめない!!!